☆性決定様式と性染色体☆
性決定様式に関してはまずしっかりと覚えておいて下さい。
「雄ヘテロ型」というのは、雄の性染色体がヘテロになっている場合です。
「雄ヘテロ型」というのは、雄の性染色体がヘテロになっている場合です。
例えばヒトやショウジョウバエの「XY型」だったら、雌がXXでホモ、雄がXYでヘテロ、だから「雄ヘテロ型」なんです。
次にバッタやトンボの「XO 型」。雌の場合がXXで揃っているからホモ、雄の場合はXです。XOと書きますが、このO(オー)というのは0(ゼロ)、つまり無いという意味合いです。XXのように揃っていないので、Xだけでもヘテロ型と言います。だから雄ヘテロ!
次にバッタやトンボの「XO 型」。雌の場合がXXで揃っているからホモ、雄の場合はXです。XOと書きますが、このO(オー)というのは0(ゼロ)、つまり無いという意味合いです。XXのように揃っていないので、Xだけでもヘテロ型と言います。だから雄ヘテロ!
ニワトリなどの鳥類、ヘビ、カイコガなどの「ZW型」は、雌の場合がヘテロになっています。ただしここでもXやYを使ってしまうと、「雄ヘテロ型」と混同してしまいますよね?だから「雌ヘテロ型」では代わりに「ZとW」のアルファベットを使用します。
雌はZWでヘテロ、雄はZZでホモ、つまりヒトの場合と反対ですよね?だから雌ヘテロ型です。
ミノガなどの「ZO型」の場合、雌はZ、雄はZZになっているので、こちらも雌ヘテロ型です。XO型の時と同じで、ZO型というのも、O(オー)は無いという意味です。だから雌はZの染色体1つ持っているだけです。
この性決定様式はなぜ「雄ヘテロと雌ヘテロが生じたのか?」「なぜXO、ZOのように1本のみ染色体を持っているものが存在するのか」はよく分かっていません。だから正直覚えるしかないのですが、
ホモになっている場合は同じ性染色体が2本あるので、1本がダメになっても予備があるので、病気などには強いです。だからヒトでもXXの雌がXYの雄よりも病気になりにくい。寿命も長いと言われています。
ヘテロの場合は性染色体が1本ずつなので、変異が起こるとそれが保存される可能性が高いです。
つまり、ホモ→変異が起こりにくい、安定している。
ヘテロ→変異が起こりやすい、進化しやすい。 ということになります。
哺乳類ではXY型多いのは、子どもを安定して育てなければならない雌は変異しないホモになっている。また争う可能性の高い雄は変異を起こしてより強い個体になる必要がある。ということなのかも知れません。
また鳥類でZW型が多いのは、硬い殻の持った卵を作らなければならなかったので、雌の方で変異を起こさないといけない、つまり雌が変異の起こりやすいヘテロになった。ということなのかも知れません。
謎の部分が多いので、教科書や資料集では暗記項目として登場しますが、「なぜなのか?」と考えてみると面白いですね!
ちなみに多くの哺乳類のY染色体にはSRY遺伝子(Sex determining region Y 性決定領域という意味)が存在します。この遺伝子が精巣形成のマスター遺伝子として働きます。
(上記画像はhttp://y-arisa.sakura.ne.jp/link/yamadaka/seimei-renzoku/sei/sex.htmより引用)
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