2018年2月26日月曜日

高校生物(専門)「配偶子形成」

☆ポイント 「配偶子形成」☆
配偶子形成において、「精子の形成」と「卵の形成」における名称を押さえておきましょう!
(画像はhttp://www.tmd.ac.jp/artsci/biol/textlife/develop.htmより引用)

このあたりの名前がすごくややこしいですよね…。まず配偶子形成において、一番の元(もと)となる細胞は「始原生殖細胞」です。始原生殖細胞はいつ形成されるかというと、なんと「受精後3週目」です!!受精後3週目って大きさで言えば1cmにも満たないです。つまり、そんな小さい時から、もうすでに次の子孫を残すための準備が始まっているんですね!生命ってスゴイですよね!!

そして受精後5週目になると生殖巣原基と呼ばれるところまで、始原生殖細胞は移動していきます。生殖巣原基はオスならば将来精巣に、メスならば将来卵巣になるところですが、この段階ではまだ精巣や卵巣はもちろんできていません。


さて将来精巣になる部分(精巣原基といいます)に移動したものは「精原細胞」、将来卵巣になる部分(卵巣原基といいます)に移動したものは「卵原細胞」と呼びます。分化が進んでいますね。

次に「精原細胞」や「卵原細胞」は体細胞分裂を繰り返し、数を増やしていきます。(この時は「減数分裂」ではなくて「体細胞分裂」をしていることに注意!!)そして「減数分裂」ができるようになった状態をそれぞれ「一次精母細胞」「一次卵母細胞」と言います。

そして、一次精母細胞や一次卵母細胞は、思春期になると減数分裂をスタートします。(厳密に言うと、一次卵母細胞の方は出生時までに減数分裂がスタートし、減数分裂の第一分裂前期まで進んで、そこでストップしています…ややこしいですね。)

雄では、減数分裂によって、一次精母細胞は、→二次精母細胞 精細胞へと変化し、最後に形態変化(すなわち変態)を行って精子になります。(鞭毛を持った状態ですね)
※減数分裂スタートが「一次精母細胞」で、第一分裂が終了した段階が「二次精母細胞」、第二分裂が終了した段階が「精細胞」となります。再度確認しておいて下さいね!

雌では、減数分裂によって、一次卵母細胞は、→二次卵母細胞と第一極体 卵細胞と第二極体へと変化します。
※減数分裂スタートが「一次卵母細胞」で、第一分裂が終了した段階が「二次卵母細胞」と「第一極体」、第二分裂が終了した段階が「卵細胞」と「第二極体」となります。これも再度確認しておいて下さいね!


雄の場合は1つの一次精母細胞から4つの生殖細胞(精細胞・精子)が形成されますが、雌の場合は1つの卵母細胞から1つの生殖細胞(卵細胞)しか形成されません。

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